KAMEYAMA TRIENNALE

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監修:井上隆邦 (元三重県立美術館館長・横浜トリエンナーレ2005事務局長)亀山トリエンナーレ2017を終えて

今回で2回目を迎える亀山トリエンナーレは小雨の降る中、3週間に亘る会期を終え2017年10月15日無事終了した。参加作品は質量共に前回のトリエンナーレを大幅に上回るものであった。また、展示会場である民家や空き店舗に非日常的な作品群が持ち込まれた結果、「化学変化」が起こり、「場」の趣きが一変したことも指摘しておきたい。 「場」の問題を入念に研究した参加作家の成果であろう。一方、ボランティアの方々や報道機関による支援も忘れることが出来ない。こうした支援が今回のトリエンナーレを成功に導いた原動力であったことは言うまでもない。特にIT技術、電気工事、映像撮影などの面でその専門性を発揮したボランティアの存在は大きい。

亀山トリエンナーレは、「新人の登竜門」と「国際交流の促進」という方針を掲げている。「新人の登竜門」に関しては、公募による参加者が100名を超えていたことからも一定の成果を収めたと思う。また、「新人の登竜門」という言葉から「若者」を連想しがちだが、参加者は若い人ばかりではなかった。プロの建築家や写真家などが、その活動の幅を広げたいとの思いから参加した事例もあった。「国際交流の促進」に関しては、日本在住の方々も含めれば5、6カ国の作家が参加したことになり、世界に開かれたトリエンナーレを目指す上では貴重な一歩となった。社会のグローバル化が急速に進展する中、「国際交流の促進」は今後とも重視すべきテーマであろう。

次回のトリエンナーレは3年後に開催される。参加者の公募までの期間は2年余り。 準備期間は限られている。一方、資金調達、人員体制を含む事務局運営のあり方、県外を対象とする広報の充実など残された課題は多い。こうした課題を実務的に克服する中で、素晴らしいトリエンナーレを目指してほしい。